PROFILE

松本茂高  Shigetaka Matsumoto

1973年神奈川県生まれ。21歳の時に初めて訪れたアラスカの原野に圧倒され、現在もアラスカを中心とした旅を続けている。
ニコンサロン新宿、モンベル、コニカミノルタプラザ新宿、山梨県北杜市津金学校などで個展を開催。




2017年8月11日金曜日

Gentle time

ブラックベアの親子



1999年8月 アラスカ太平洋沿岸部の森

熊の親子は森から出てきてしばらくの間、無数に遡上しているサケを苦労することなく捕まえてお腹を満たし、母熊は周囲をよく見渡せる大きな石の上に移動しておもむろに子熊たちに乳を与えた。

僕自身といえば、その川の対岸でその親子熊が森から現れた時からじっと静かに観察をしていたが、母熊は最初に少し警戒しただけで、その後は特に気にかけることなく自然な振る舞いを見せていた。でもまさか、一番無防備な授乳している姿を見せてくれるとは思いもしなかった。その光景に感動と喜びで胸が熱くなった記憶が今も色あせずに僕の胸にしっかりと残っている。

ちょうど18年前の8月の出来事。



The bear's nursing scene
The moment when my dream came true
Southeast Alaska, Aug 1999


無数に遡上する鮭。森と海の豊かさの象徴。


Going up stream of salomon



My camp in the deep forest