The last night of the wilderness trip
バックパッキングとパックラフトの旅をスタートさせてから2週間目の夜。相変わらず、夜になっても太陽は地平線上に留まっている。
明日はセスナ機が僕たちを迎えに来てくれる日だ。この風景も今夜で終わりだと思うと少し感傷的になり、テントの中へ入らずにいつまでも北極圏の冷たい風に吹かれていた。
ふと、セスナ機をチャーターして何もない原野に降ろしてもらってからずっと、まだ一度も人工物を見ていないことに気づく。そう、ここは1000年前と何も変わらない手付かずの自然が広がっているんだ...。僕らはなんて貴重で贅沢な時間を過ごしているのだろう。
また来よう。また来れば良いんだね。
2018年6月 北極圏国立野生動物保護区